著作権法実戦問題

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著者:椙山敬士/編著 上沼紫野・市川穣・曽根翼・片山史英/著
判型:A5判
ページ数:312頁
発刊年月:2015年11月刊
ISBN/ISSN:9784817842725
商品番号:40608
略号:著実

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商品情報



最前線で戦う著者が、最新の問題に対し、「最先端の議論」を解説する

現在問題となっている最先端の問題を広く取り上げた一冊。
 →関連する訴訟が起きた場合、論点を把握し(自らまたは相手方から)「ありうる主張」を思案するのに役立つ!

【難解な判断を要する33問を厳選、収録!】
Q 家族旅行に行った写真をブログに載せようかと思っているが、娘は漫画キャラクターのTシャツを着ているし、背景には映画の宣伝用看板が写っている。何か問題はあるか。(権利制限規定とフェアユース)
Q コンピューターソフトウェアの開発をするに際し、オープンソースソフトウェアを利用する場合、何に気を付ければよいか。(オープンソース(OSS))
Q GPLとはどのようなライセンスなのか。また、GPLが適用されるソフトウェアを利用する場合、どのような点に注意すればよいのか。(GPL)
Q 当社は著作権者から出版権の設定を受けている出版社だが、その著作物のスキャンコピーがネット上に出回っている。当社が、これらに対し、差止め等の権限を行使することはできないか。(出版権)
Q 様々なタイプの著作物についてライセンス契約をする場合、具体的にどのような内容で契約をすればよいのか。(著作物のライセンス契約) 
Q プログラムや音楽、書籍などがインターネットを通じてデジタルデータで提供される場合があるが、不要となったときに他へ転売することはできるか。(デジタル消尽)
Q 売れているラップの曲を、CDから1秒だけサンプリングして自分の曲に使いたいが、これもCD製作会社などに許諾を得ないといけないのか。(音のサンプリングと隣接権)
Q 文化祭でコミックバンドを作り曲を演奏する予定である。有名な曲をただ歌うのではなく、面白おかしく替え歌にして歌おうと思うが問題ないか。(パロディ) 
ほか 

目次

第1 実体法
Q1 創作性
 著作物として保護されるには創作性が必要とされるが,どのような場合に創作性が認められ,または否定されるのか。
Q2 写真の著作物性
 写真の創作性はどういう点に着目して認められるのか。また,自動修正機能付のカメラやドローン等自動操縦機器によって撮影された写真に,著作物性は認められるのか。
Q3 侵害判断
 他人のブログに書いてある文章が,自分のブログの文章に似ている気がする場合に,著作権侵害か否か判断するにはどうしたらよいか。
Q4 プログラムの保護範囲
 当社が売り出しているスケジュール管理ソフトは非常に高い人気を集めている。しかし最近,当社製品と全く同じ機能を持ち,表示画面もほとんどそっくりなスケジュール管理ソフトが他社から売り出された。著作権侵害として止めさせることができるか。
Q5 データベースの特殊性
 多額のお金を投じ,大量のデータを収集してデータベースを作成し販売する予定であるが,このデータベースをコピーされてしまうと,データベースを作成した費用も十分回収できなくなってしまう。データベースは,著作権などによってコピーを規制できるか。
Q6 人格権(同一性保持権侵害)
 家庭用ゲームの登場キャラクターの能力値を,本来想定されている範囲を超えて設定できるプログラムを作成して販売しようと考えている。このような行為は適法か。
Q7 音のサンプリングと隣接権
 売れているラップの曲を,CDから1秒だけサンプリングして自分の曲に使いたいが,これもCD製作会社などに許諾を得ないといけないのか。
Q8 権利制限規定とフェアユース
 家族旅行に行った写真をブログに載せようかと思っているが,娘は漫画キャラクターのTシャツを着ているし,背景には映画の宣伝用看板が写っている。何か問題はあるか。
Q9 リバースエンジニアリング
 アプリの安全性を確認するために,リバースエンジニアリング等によりアプリの解析を行いたいが,著作権法上問題となることはないか。
Q10 パロディ
 文化祭でコミックバンドを作り曲を演奏する予定である。有名な曲をただ歌うのではなく,面白おかしく替え歌にして歌おうと思うが,問題ないか。
Q11 ビデオ,ソフトの消尽
 中古のゲームソフトを販売する店を経営しても問題ないか。また,中古のゲームソフトをレンタルしてもよいか。
Q12 主体(間接侵害,自炊代行)
 インターネットを介して,東京で放送されているテレビを地方や外国でも見ることができるようにするサービスは一切許されないのか。
Q13 職務著作
 当社では,自社の業務に使用する写真を従業員・派遣社員に撮影させたり,外部の個人写真家に撮影を委託して納品を受けたりしているが,これらの著作物の著作者は誰になるのか。
Q14 共 有
 AとBが共著を作った。出来上がった時点で,AはCという単独のペンネームにしたい,Bは2人の実名にしたいと考えた。また,Aは作品を映画化したいと考えたが,Bは反対だった。どちらの意見が通るか。
第2 救済手段
Q15 差止請求
 著作権侵害に対する救済方法として差止請求ができると聞いているが,どのような内容か。
Q16 損害額の推定(114条2項)
 著作権者が著作物を利用していない場合,著作権を侵害した者に対して著作権法114条2項に基づく損害額の推定を受けることは可能か。
Q17 権利者が複数の場合,侵害者が複数の場合の損害賠償著作権侵害について?複数の権利者がいる場合の損害賠償請求と?複数の侵害者がいる場合の損害賠償請求を検討するに当たり,留意すべき点は何か。
Q18 異種の権利(著作権,商標権)侵害の場合における損害算定
 当社の有する著作権及び商標権の両方を,他社のある特定の商品が侵害しているため,当社は両権利が侵害されたことを理由として,まとめて損害賠償をしたいと考えている。その際の損害額はどのように算定されるか。
第3 契 約
Q19 著作物のライセンス契約
 様々なタイプの著作物についてライセンス契約をする場合,具体的にどのような内容で契約をすればよいのか。
Q20 出版権
 当社は著作権者から出版権の設定を受けている出版社だが,その著作物のスキャンコピーがインターネット上に出回っている。当社が,これらに対し,差止め等の権限を行使することはできないか。
Column 電子書籍における価格設定
Q21 27条,28条の特掲
 著作権譲渡契約書において「一切の著作権を譲渡する。」と規定しておけば,そのとおりの法的効果が生じるか。
Q22 著作者人格権の不行使特約
 当社では,著作者からプログラムや写真等の著作権を購入し,これらに改変を加えたものを使用した製品の販売を考えている。著作権は契約で譲渡を受けようと考えているが,著作者人格権はどのように対処すればよいのか。
Q23 ソフトウェアの「使用権」
 ソフトウェアに関する契約書には「使用権」という文言が記載されているが,この使用する権利とはどのような権利なのか。
Q24 オープンソース(OSS)
 コンピューターソフトウェアの開発をするに際し,オープンソースソフトウェアを利用する場合,何に気を付ければよいか。
Q25 GPL
 GPLとはどのようなライセンスなのか。また,GPLが適用されるソフトウェアを利用する場合,どのような点に注意すればよいのか。
Q26 倒産とライセンス
 当社は,ある著作物に関しライセンス契約を締結していたが,ライセンサーである著作権者が倒産してしまった。当社は今後も当該著作物の使用を行うことができるか。
第4 ネット・IT
Q27 準拠法・管轄
 外国企業が日本語で提供しているインターネットサービス上において,当社が著作権を有する著作物が多数アップロードされているのを見つけたのだが,この場合,日本の裁判所において,日本の著作権法に基づく差止・損害賠償請求を行うことができるのか。
Q28 プロバイダーの責任
 当社は,インターネット上でSNSサービスを行っている。ユーザーが当社のSNS上で他人の著作物をアップロードした場合,当社は,ユーザーの著作権侵害行為に関し,責任を負うのか。
Q29 デジタル消尽
 プログラムや音楽,書籍などがインターネットを通じてデジタルデータで提供される場合があるが,不要となったときに他へ転売することはできるか。
Q30 キュレーションメディア 243
 他のウェブサイトから動画,画像や記事を利用したキュレーションメディアというものがあるが,このようなサービスを行う上で著作権法上,留意すべき点があるか。
第5 その他
Q31 一般不法行為
 自社の制作物が真似されて販売されている場合,当該制作物に著作物性がない場合には,著作権法以外の法律などで保護される余地はないか。
Q32 物のパブリシティ権
 「物のパブリシティ権」は認められないと聞くが,それはどういうことなのか。「物」の名称や外観等の無断使用は,全く問題ないということなのか。
Q33 著作権等管理事業者
 たくさんのコンテンツを集めて,たくさんの人に利用してもらえるよう著作権を集中的に管理する業務を始めようかと考えている。しかし知り合いから,著作権の管理について何か登録などをしないといけないのではないかと言われたが,どういうことなのか。
Column 包括徴収方式
事項索引
判例索引

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