法律専門家・戸籍実務担当者に贈る唯一無二の書!
ついにシリーズ完結!!
はしがきより-----------------------
本巻では,親権,未成年後見,失踪宣告,推定相続人の廃除,父又は母の氏を称する入籍,氏又は名の変更,就籍及び戸籍訂正と多くの分野を扱っています。このうち,親権,未成年後見,失踪宣告,推定相続人の廃除及び氏又は名の変更については,親子関係存否確認,認知,離婚や特別養子縁組等と同じく,基本的に家庭裁判所の裁判により身分関係が形成されたり,解消されることから,同裁判の提起から裁判の結果が戸籍に反映されるまでを解説しています。他方,父又は母の氏を称する入籍,就籍及び戸籍訂正については,戸籍への入籍や戸籍の記載に関して家庭裁判所が後見的に関与し,その許可を得た上で入籍や戸籍の記載をするというものであり,裁判の目的が若干異なることに留意が必要です。
本書で取り扱う分野のうち,後半の父又は母の氏を称する入籍,氏又は名の変更,就籍及び戸籍訂正に関しては,法律の専門家である弁護士の先生方には馴染みの薄い分野である一方,一般市民の方々にとっては,身近な関心事項であり,実際の必要性が高い分野であると思われます。そして,この分野は,裁判と戸籍の実務を知って初めて対処できるものであり,まさに本書の刊行が望まれる分野であるといっても過言ではないと思われます。
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