ポイントを網羅した全205問!
関係する全ての実務家にとっての必携書
判例・先例も多数収録
【日本司法書士会連合会 齋木賢二会長 推薦】
近年、不動産登記申請代理を行う際には、従前にも増して多くの関連法規が存在し、その知識が必要とされる。そして、相続や不動産取引において不動産登記申請を行う際、道路に関しても実務家は注意を払う必要がある。
具体的には、都市計画区域内等において、建築物の敷地は接道義務を満たしていなければならないし、家の前面道路を対面の家の所有者と共有している場合、道路部分を売買の対象とするのを忘れてしまうと、その持分を第三者に主張できないだけでなく、当該道路の利用について紛争が生じる可能性がある。
また、近年、全国的に登記未履行道路が相当数存在する。平成16年には登記未履行道路に関し、市町村の所有権、自主占有による取得時効の主張も認められなかった八潮登記未履行事件が顕在化した。このように、登記の未履行が多大な損失を生むということを実務家、そして地方自治体は認識すべきである。
日本司法書士会連合会では現在、継続的に、不動産登記制度の利用促進のために、関連法規に関し会員の理解促進を図っている。当該関連法規に関する知識の欠如により顧客の取引に支障を与え、不動産取引全体の混乱を招くことはあってはならないことである。
本書は、道路、通路など不動産登記関連法規に精通し、土地家屋調査士資格も有する著者が、実践的にその対応策を具体的に述べており、司法書士が不動産取引に携わるうえで、必携の書である。司法書士が関連する様々な法規制に精通することにより、「くらしの法律家」として不動産取引の安定、不動産、道路、通路に関する紛争解決に寄与できるよう願い、本書を推薦する。