●境界紛争の処理に関わる不動産の取得時効制度について概要を理解するのに最適。
●取得時効に関する判例をもとに,境界紛争に関する取得時効の援用事例と土地家屋調査士の業務との関連をわかりやすく解説。
●第1章では導入として,法改正により領域の広がった土地家屋調査士の業務を概観し,取得時効制度との関連を示唆。あわせて筆界と所有権界及び占有界についても整理を行う。
●第2章は取得時効制度そのものに関する概説。制度趣旨からはじまり,要件や時効援用の実際,時効の利益の放棄,時効の中断・停止などについて説明する。
●第3章では土地家屋調査士の実際の業務と時効制度の関わりについて各論的に考察。一筆の土地の一部についての取得時効や公共用物と時効,時効完成と調査士の対応などについて述べる。
●第4章は土地家屋調査士の日常業務に応えるQ&A。押さえておきたい項目を50問収録。
●第5章には取得時効に関する参考判例171の要旨を収録。判決年代における社会秩序の変遷をたどりながら,時効制度の存在意義が時系列で理解できる。さらに関係する財務省通達・通知等も収録。