司法書士のための遺産承継業務

中立型調整役業務の理論と実務
本体 ¥ 2,600
¥ 2,860 税込

著者:佃一男/著
判型:A5判
ページ数:260頁
発刊年月:2019年6月刊
ISBN/ISSN:9784817845726
商品番号:40770
略号:遺承継

商品情報

一般社団法人日本財産管理協会 推薦

典型的事例を題材に、具体的解説が施された一冊!
永年の実務経験に基づく、詳細な資料も多数収録

●相続法改正を踏まえ、遺産分割について解説。
●中立型調整役業務に基づく遺産承継業務について、事例をもとに解説。
●遺産承継業務の際に用いる書式を数多く掲載。

司法書士の「遺産分割協議の合意成立手続」への関与の可能性を探る貴重な一冊!

目次

第1章 遺産分割に関する相続法の基本原則
 第1相続法の改正と適用時期
 第2相続の効力
  1 相続の一般的効力
  2 祭祀承継(民 条)
  3 共同相続
 第3 相続の開始
  1 人の死亡
  2 認定死亡
  3 失踪宣告
  4 同時死亡の推定
  5 所在不明高齢者に係る職権消除
 第4 相続人の範囲
  1 胎 児
  2 子(第1順位)
  3 直系尊属(第2順位)
  4 兄弟姉妹(第3順位)
  5 配偶者
  6 代襲相続人
 第5 相続人の欠格事由・廃除
  1 欠格事由(民891条)
  2 推定相続人の廃除(民892条)
 第6 相続財産の範囲
 第7 相続の承認及び放棄
  1 意 義   2 相続の選択
 第8 法定相続の順位と相続分
  1 第1順位:配偶者と子
  2 第2順位:配偶者と直系尊属
  3 第3順位:配偶者と兄弟姉妹
 第9 特別受益・寄与分
  1 特別受益(民903条)
  2 寄与分(民904条の2)
 第10 相続分の処分
  1 相続分の譲渡
  2 相続分の放棄
 第11 相続の形態
  1 遺言による相続
  2 遺産分割協議による相続
  3 遺産分割調停(審判)による場合
 第12 相続財産の管理
  1 相続財産の管理に関する民法の規定
  2 任意遺産管理人の選任

第2章 遺産分割の基本構造(総論)
 第1意 義
 第2遺産分割の基本的な流れ
  1 相続開始の確認
  2 相続人の確定
  3 相続財産(遺産)の範囲の確定
  4 遺産分割協議の合意
  5 遺産分割手続
 第3 遺産分割事件における前提問題
  1 相続人の範囲に関する問題
  2 遺産の範囲に関する問題
  3 遺言及び遺産分割協議の有効性に関する問題
 第4 遺産分割における付随問題
  1 使途不明金
  2 相続開始後の果実(遺産収益)
  3 葬儀費用
  4 祭祀承継
  5 遺産債務
 第5 まとめ

第3章 遺産分割の具体的手続(各論)
 第1相続の開始
  1 相続開始の原因と開始時期
  2 死亡日の確認
 第2相続人の範囲と確定
  1 戸籍の調査
  2 相続人の確定
 第3 相続開始後の相続人の変動
  1 相続放棄
  2 相続分の譲渡
  3 相続分の放棄
 第4 遺産の範囲の確定
  1 遺産分割の対象となるもの
  2 遺産分割の対象とならないもの
 第5 特別受益
  1 趣 旨
  2 種 類
  3 持戻し免除の意思表示
  4 実務での対応
 第6 寄与分
  1 趣 旨
  2 寄与分対象者
  3 成立要件
  4 寄与分の算定
  5 遺産分割と寄与分   6 遺産分割調停と寄与分を定める調停
 第7 遺産の評価
  1 用語の確認
  2 基準時
 第8 遺産分割の方法
  1 総 論
  2 各 論
 第9 遺産分割と遺産の管理
  1 総 説
  2 任意遺産管理人の職務権限
 第10 遺産分割と登記
  1 相続放棄,相続分の譲渡,相続分の放棄と登記について

第4章 遺産承継業務(総論)
 第1はじめに
  1 遺産承継業務とは
  2 遺産承継業務の態様
  3 中立型調整役業務
  4 調整役と規則31条業務
 第2遺産承継業務の法的根拠
  1 平成14年司法書士法改正
  2 司法書士法施行規則第 条の制定
 第3 任意相続財産管理人と遺産承継業務との関係
  1 法定相続財産管理人   2 遺産分割と相続財産管理人
  3 任意相続財産管理人の選任
  4 任意相続財産管理人と遺産承継業務の関係
 第4 遺産承継業務の類型と関与の仕方
  1 民法の規定する相続方法による類型
  2 遺産承継業務の受託における類型
  3 法律専門家の関与の仕方による類型
 第5 遺産承継業務の手順
  1 第1段階:事件の受託と管理・調査業務
  2 第2段階:遺産分割協議成立業務
  3 第3段階:遺産分割業務
 第6 遺産分割協議における調整役の必要性
  1 はじめに
  2 調整役が必要とされる事例と特徴
  3 調整役を必要としない事例と特徴
 第7 中立型調整役業務の法的検討
  1 遺産承継業務の流れ
  2 各段階における法的分析と問題点の検討
 第8 中立型調整役業務の法的課題
  1 はじめに
  2 利益相反(双方代理)の問題
  3 弁護士法 条の問題
 第9 中立型調整役の役割と業務内容
  1 はじめに
  2 調整役の執務姿勢と役割
  3 中立型調整役の業務内容
 第10 中立型調整役の実務的課題と対策
  1 主張の対立と調整業務
  2 紛争の予防

第5章 遺産承継業務(各論)
 第1事案の概要と手続の進行
  1 事案の概要
  2 業務委託契約の締結及び業務の進行
 第2事情聴取と事件の受託
  1 事情聴取と事前の確認
  2 事件の受託
 第3 管理・調査業務
  1 相続人の調査
  2 遺産の範囲についての調査
  3 遺産の管理
 第4 中立型調整役業務
  1 事前準備
  2 通知文書の作成と送付
  3 相手方相続人への対応について
  4 アンケート文書の回答結果
  5 分割案の調整
  6 遺産分割協議書(資料)の作成
  7 遺産分割協議書の署名捺印
 第5 遺産の整理・回収・管理
  1 金銭の管理方法
  2 不動産の分割
  3 預貯金,株式等の解約現金化
  4 税務申告手続の開始
  5 「具体的相続分」の確定
 第6 分割手続
  1 報告書及び遺産分割計算書の送付
  2 分割金の支払
  3 手続完了の報告とお礼
  4 関係書類の引渡し
 第7 報酬について
 第8 本件遺産承継業務の評価と課題
  1 相続税評価と分割時評価の問題
  2 現物分割か換価分割かの問題
 第9 さいごに
  1 基本方針
  2 相手方相続人の心理
  3 紛争事件の回避
  4 専門家の役割

資料
事項索引
判例索引
先例索引

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