高齢者へのトータルかつ継続的な支援の方法をリアルに学べる!
【内容紹介】
第1編では、「おひとりさま高齢者」と「障害者の親なき後」の支援のストーリーを収録。契約の検討から終了までを追う詳細なストーリーで、制度の活用場面がわかる。実務に役立つ書式も収録。
第2編では、任意後見、アドバンス・ケア・プランニング、遺言、見守り、緊急時対応、死後事務、信託など、ホームロイヤーの実務に関わる諸制度の基礎知識を網羅。ホームロイヤーとしてトータルかつ継続的な支援を行っていくために、知っておくべき相続税や福祉制度の基礎知識も解説。
第3編では、ホームロイヤーが実務で直面する悩ましい問題をQ&Aで解説。具体的な事案ヘの対応方針を示す。
【2つのホームロイヤー・ストーリー】
[おひとりさま高齢者の支援]
花野ちえさん(79 歳)は現在一人暮らしをしている。ずっと仕事一筋のおひとりさまで、家族は施設に入居している養母のウメさん(96 歳)のみ。「自分にもしものことがあったらウメさんはどうなるのか」「自分の老後や死後のことはだれに頼めるのか」が最近不安になってきた。
成年後見支援センターに相談したところ、海辺まり弁護士を紹介された。彼女の優しくて真摯な姿勢に好感を持ったちえさんは、海辺弁護士を「ホームロイヤー」として契約を結ぶことに。
ライフプランノートの作成を通じて、任意後見や公正証書遺言など、ちえさんの願いを実現するために海辺弁護士はさまざまなサポートを提案する。
[障害者の親なき後の支援]
青野正一さん(76 歳)と妻・和子さん(74 歳)との間には、自閉症と知的障害を持つ息子・正太郎さん(51 歳)がいる。年齢的に正太郎さんの「親なき後」のことが気がかりになり、情報収集をするうちに「親なき後の勉強会」を通じて山木真一弁護士に出会う。
朗らかで誠実そうな山木弁護士に「ホームロイヤー」として正太郎さんの成年後見の相談に乗ってもらうことにした正一さん。さらに姪・未来さんの協力を得て、民事信託を活用した、正太郎さんの今後をサポートする計画が始動した。