~本書は分割して改訂版を発行しております~
○遺言執行者編→
『遺言執行者の職務と遺言執行の要否―改正法を踏まえた実務詳解』(2021年10月刊)
○財産管理編→
『家庭裁判所における財産管理・清算の実務―不在者財産管理人・相続財産清算人・特別縁故者へのに対する相続財産分与』(2023年10月末刊行予定)
※成年後見編は今後法改正の状況を見ながら改訂予定です。
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“まず何をするか”に正面から答える!
重責に寄り添う一冊、待望の改訂版!
●相続・遺産分割事件を中心とする各管理人の地位・権限、財産管理人に就任した際の留意点等を検討。
●成年後見人にかかる法制度、実務運用の処理等を詳細に検討。
●条文解釈、争点、視点などを解説した上で、戸籍・登記先例、裁判例、家庭裁判所の実務、時事的問題等を紹介。さらに、設問を検討することで、実務の処理方針の理解を深められる内容構成。
●家庭裁判所の運用実務の理解を促す設例、裁判例、書式も多数収録。
●第2版では、
家事事件手続法の施行に基づき、財産管理の実務運用を反映、内容を大幅刷新。
読者からの指摘の反映、説明の加筆により、更に理解しやすい内容に。
初版発刊以降に発出された重要判例をはじめとする裁判例を追加。
【収録内容・改訂の概要】
第1編 成年後見人の財産管理
【改訂の概要】
・申立ての取下げ制限、事件記録の閲覧・謄写、審判前の保全処分等の説明を追加。
・被後見人の選挙権の回復、保護者制度の廃止、市町村等の市民後見人育成の努力義務についての説明を追加。
・後見制度支援信託の導入や、家庭裁判所の後見監督の厳格化など被後見人の損害発生防止対策についての実務運用を紹介。
・実務処理上押さえておくべき事項として、リバースモーゲージ、被後見人の遺言に関する説明を追加。
第2編 不在者の財産管理
【改訂の概要】
・管轄、移送、改任、管理終了・管理に関する処分の取消しについての部分を書き改めた。
・最新の裁判例を加え、また委任管理人の財産管理事務に関する諸問題を整理。
・東日本大震災における認定死亡の取扱に関するコラムを掲載。
第3編 相続財産の管理
相続財産の管理者(第7章)
【改訂の概要】
・「家庭裁判所が相続開始後に選任する相続財産の管理者」につき再検討し、各財産管理者の権限、職務等について解説を加えた。
・「家庭裁判所が選任する相続財産の管理以外の財産の管理者」を新設し、各権限、職務等について検討し解説を加えた。
遺産管理人(第8章)
【改訂の概要】
・家事調停の申立てがあった際にも審判前の保全処分の申立てができる事項及び保全処分の内容について整理し説明を追加。
・選任審判の始期、選任申立ての却下及び認容審判に対する不服申立て、事情変更による審判の取消し、改任、遺産管理人の権利、職務、義務等に関する説明を追加。
相続人不存在による相続財産管理人・特別縁故者(第9章・第10章)
【改訂の概要】
・管轄、移送、改任、管理終了・管理に関する処分の取消しについての部分を書き改めた。
・手続費用の立替え、手続上の救助、条件付債権又は存続期間の不確定な債権の取り扱いについて等の説明を追加。
第4編 遺言執行者
【改訂の概要】
・遺言執行者の法的地位・権限、遺言執行者による遺産の管理処分権、預金払戻し権限、「相続させる」旨の遺言と遺言執行者の登記権限、清算型遺言の執行等につき新たに検討を加え加筆。
・任務懈怠があった場合における遺言執行者の不法行為責任についての裁判例を追加。
・死因贈与執行者に関連する論点を整理。
その他
・審判に対する不服申立てをする際に参考となる「財産管理者に係る審判についての即時抗告の可否」の一覧表を収録。