成年後見制度のソリューション 法人後見のてびき

利用促進の原動力「地域連携ネットワーク・中核機関」の構築運営に向けて
本体 ¥ 2,700
¥ 2,970 税込

著者:齋藤修一/監修 一般社団法人全国地域生活支援機構・金原和也・尾川宏豪/著
判型:B5判
ページ数:216頁
発刊年月:2017年9月刊
ISBN/ISSN:9784817844279
商品番号:40692
略号:法後て

商品情報




後見法人の運営実務がよくわかる!
豊富な図表等を用いたQ&Aで解説!

本書は、「法人後見のてびき」と題して、成年後見活動を営む法人が取り組むべき数多くの課題を取り上げ、それぞれについて法人が留意すべき事柄とその具体的な実施の方法を説明するものである。……その明快で要を得た説明からは、後見人として適正に職務を遂行するためには、「本人にとっての最善の利益」の視点から実に多くの事項に「気づかなければならない」ことを、改めて思い知らされる。その意味で本書は、まさに成年後見の基本に立ち返った出色の「導きの書」と評することができよう。
―小池信行/推薦の言葉より

●抽象的な法律論・制度論に拠るのではなく、現実の実務で生じた事例を選定。
●現に法人後見を実施している方々(当該法人の経営者、管理者、担当者等)にとっては、現在の後見人の職務のレベルアップにつながる。
●これから法人を立ち上げようとする人たちにとっては、諸々の不安感を払拭し、自信をもって計画を実施していく上での頼りになる。
●法人後見の受任を目指す市民団体や社会福祉協議会の担当者必読の書。




目次

第1章 法人後見の概要
1-1 法人の種類と選任状況
 法人が後見人になることはできますか。どんな種類の法人が後見人として活動していますか。
 コラム:法人後見の意義と展望
1-2 後見法人の設立
 後見法人を設立するには,どのようにすればよいですか。
 コラム:特定非営利活動促進法の改正
1-3 法人後見のメリット╱デメリット・課題
 法人後見のメリットは何ですか。デメリットや課題はありますか。

第2章 後見法人の運営管理
2-1 組織体制
 後見法人の組織体制は,どのようにすればよいですか。
 コラム:促進法
2-2 意思決定と決裁基準
 後見法人の意思決定機関はどこですか。決裁基準や理事会への付議基準は,どのように整備すればよいですか。
2-3 規程の整備
 後見法人が定めるべき規程には,どのようなものがありますか。
2-4 受任の体制
 担当者の決定は,どのようにすればよいですか。担当者のバックアップや引き継ぎは,どのように考えればよいですか。親族を担当者にすることはできますか。
 ひとくちメモ:市民後見人とは
2-5 構成員の管理
 法人の構成員の管理は,どのようにすればよいですか。
2-6 個人情報保護と情報共有
 個人情報保護と情報共有は,どのようにすればよいですか。オフィスやパソコン等の情報セキュリティ管理の留意点は何ですか。
 コラム:個人情報保護法の改正
 コラム:マイナンバー制度
 コラム:家庭裁判所におけるマイナンバーの取扱い
2-7 後見業務に関連する法令・制度
 後見業務に関連する法令や制度には何がありますか。コンプライアンス上の留意点は何ですか。
 コラム:成年後見制度利用支援事業
2-8 リスク管理
 後見業務に係るリスクには,どのようなものがありますか。リスク管理は,どのようにすればよいですか。
 ひとくちメモ:施設管理者賠償責任保険・ボランティア保険とは
2-9 利害対立・利益相反
 利害対立や利益相反の有無については,どのように考えればよいですか。
 夫婦や親子など複数の親族の受任を行うことはできますか。
 コラム:社会福祉法人制度の改革
 ひとくちメモ:身元保証・身元引受とは
2-10 苦情相談対応
 本人や親族からの苦情や相談への対応は,どのようにすればよいですか。
2-11 地域資源との関わり
 自治体等から受任の打診を受けるためには,どのようにすればよいですか。
 適切な活動地域の範囲や受任件数の目安はありますか。
2-12 人材の確保と育成
後見業務に携わる人材の確保や育成は,どのようにすればよいですか。
2-13 財源確保の方法・手段
 財源確保の方法・手段には,どのようなものがありますか。後見業務以外に収益事業を営むことはできますか。
 コラム:事業運営に係る助成
ひとくちメモ:ファンドレイジングとは

第3章 後見受任時の事務
3-1 受任打診を受けた時の対応判断
 自治体や地域包括支援センター等から受任打診を受けた時,受任するかどうかの判断は,どのように考えればよいですか。
3-2 申立支援時の対応方法
 後見の申立支援を行うときは,どのようにすればよいですか。
3-3 任意後見契約の締結
 任意後見契約を締結するときは,どのようにすればよいですか。
 コラム:民事信託の併用・推進
3-4 任意後見監督人選任の申立て
 任意後見監督人選任の申立ては,どのようにすればよいですか。
 コラム:任意後見監督人の候補者の指定
3-5 審判確定直後の業務
 コラム:審判確定直後の業務には,何がありますか。
3-6 後見人就任に係る手続き
 後見人に就任した旨の届出先には,どのような機関がありますか。本人宛の郵便物の転送は,どのようにすればよいですか。
 ひとくちメモ:信書とは
 コラム:円滑化法(郵便物の転送)
3-7 後見業務の方針と計画(後見支援プラン)
 後見業務の方針や計画(後見支援プラン)の策定は,どのようにすればよいですか。
3-8 書類等の受領と財産状況調査
 本人や親族から引渡しを受ける書類には,何がありますか。財産状況の調査は,どのようにすればよいですか。
3-9 家庭裁判所への初回報告
 家庭裁判所への初回報告の書類には,どのようなものがありますか。

第4章 後見受任中の事務(身上保護)
4-1 本人との面談
 本人との面談は,どのようにすればよいですか。
 ひとくちメモ:マカトン・サインとは
4-2 見守り体制 72
 本人の定期見守りは,どのようにすればよいですか。
4-3 親族や友人との関わり方
 本人の親族や友人との関わり方は,どのようにすればよいですか。親族から財産内容の開示を求められたときは,どうすればよいですか。
 コラム:障害者差別解消法
 コラム:意思決定支援ガイドライン
4-4 受任案件会議の運営
 受任案件会議の運営は,どのようにすればよいですか。
 ひとくちメモ:ケース会議とは
 ひとくちメモ:オープン・ダイアローグとは
4-5 担当者の権限
 担当者の権限については,どのように考えればよいですか。
4-6 健康管理・予防接種
 本人の健康管理は,どのようにすればよいですか。健康診断の受診や予防接種を受ける必要はありますか。
 コラム:病気の告知について
 コラム:高齢者のための総合診療医について
4-7 医療関係者・介護事業者との関わり方
 医療関係者や介護事業者との関わり方は,どのようにすればよいですか。
 ひとくちメモ:サービス担当者会議(ケアカンファレンス)とは
4-8 入院・事故等発生時の対応
 本人が急病等で入院する場合の対応は,どのようにすればよいですか。交通事故や危篤状態等,緊急時の対応は,どのようにすればよいですか。
4-9 介護・福祉サービスの契約の確認
介護や福祉サービスの契約の確認は,どのようにすればよいですか。
 ひとくちメモ:セルフケアプランとは
4-10 医療同意・事前意思の確認
 医師から医療同意を求められた時の対応は,どう考えればよいですか。本人の事前意思の確認は,どのようにすればよいですか。
 コラム:終末期ガイドライン
 コラム:後見人の医療同意

第5章 後見受任中の事務(財産管理)
5-1 日常の金銭管理・支払事務
 日常的な小口現金の取り扱いや管理体制は,どのようにすればよいですか。
 施設入居時の金銭管理や日常生活上の支払事務は,どのようにすればよいですか。
5-2 金融機関との取引
 金融機関との取引は,どのようにすればよいですか。
 ひとくちメモ:制限行為能力者とは
5-3 後見事務費用の管理
 後見事務費用の管理や立替えの精算は,どのようにすればよいですか。
5-4 契約内容の確認と契約締結
 既存の契約は,どのように管理すればよいですか。後見人として契約を締結する場合には,どのようにすればよいですか。保険契約については,どのようにすればよいですか。
ひとくちメモ 指定代理請求とは
 コラム:民法(債権法)の改正
5-5 介護施設入居にあたっての準備
 介護施設への入居にあたって準備することはありますか。住民票の異動は必要ですか。
 コラム:医療施設・介護施設の評価
ひとくちメモ 住所地特例とは
5-6 介護施設入居時の自宅管理
 介護施設入居時の自宅の管理は,どのようにすればよいですか。
5-7 自宅の処分
 本人の自宅を処分する場合は,どのようにすればよいですか。
5-8 有価証券の管理
 有価証券の管理は,どのようにすればよいですか。
 コラム:後見人の株主権行使
5-9 自宅以外の不動産・重要な動産等の管理
 自宅以外の不動産や重要な動産等の管理は,どのようにすればよいですか。
5-10 相続発生時の対応
 本人に相続が発生したときは,どのようにすればよいですか。
 コラム:民法(相続法)の改正
5-11 消費者被害・訴訟等への対応
 消費者被害に遭った場合は,どのようにすればよいですか。訴訟等の必要がある場合は,どのようにすればよいですか。
 コラム:消費者契約法の改正
5-12 納税関係
 申告納税が必要な税金には,どのようなものがありますか。確定申告の要否や税理士への依頼等は,どのように考えればよいですか。

第6章 後見受任中の事務(その他)
6-1 障害者の後見業務
 障害者の後見業務は,どのようにすればよいですか。障害年金や福祉の手続きは,どのようにすればよいですか。
6-2 障害者の就労支援
 障害者の就労支援は,どのようにすればよいですか。
 ひとくちメモ:障害者の雇用義務・特例子会社とは
6-3 生活保護の申請
 生活保護の申請は,どのようにすればよいですか。
 コラム:生活保護法の改正
6-4 生活保護受給者の後見業務
 生活保護受給者の後見業務は,どのようにすればよいですか。ケースワーカーとの対応は,どのようにすればよいですか。
 ひとくちメモ:ケースワーカーとは
 ひとくちメモ:準禁治産制度とは
6-5 外出等暮らしの楽しみの支援
 外出や墓参りの付添い,旅行等の支援は,どのようにすればよいですか。
6-6 受任案件の管理
 受任案件のタスク管理・期日管理は,どのようにすればよいですか。
6-7 書類等の保管
 保管すべき重要書類には,どのようなものがありますか。保管管理は,どのようにすればよいですか。
6-8 貸金庫の利用
 貸金庫を利用する必要がありますか。利用する場合の管理は,どのようにすればよいですか。
6-9 後見業務の記録と記載方法
 後見業務において記録すべき内容には,何がありますか。後見業務の記録に関する記載は,どのようにすればよいですか。
6-10 監督人や家庭裁判所への報告・連絡・相談
 監督人や家庭裁判所への報告・連絡・相談は,どのようにすればよいですか。
 コラム:家庭裁判所への定期報告・残高証明書の提出
6-11 報酬付与の申立て
 報酬付与の申立ては,どのようにすればよいですか。付加報酬を求めることはできますか。

第7章 後見終了時の事務
7-1 後見の終了・後見人の交代
 後見の終了事由には,どのようなものがありますか。後見人を交代する場合には,どのようにすればよいですか。
7-2 本人が亡くなるまでの準備
 本人が亡くなる場合に備えて,準備しておくべきことはありますか。
7-3 本人死亡後(後見終了後)の事務
 本人が亡くなった後に行う業務には,何がありますか。死後事務は,どのようにすればよいですか。
 コラム:円滑化法(死後事務の範囲)
7-4 後見終了の手続き
 後見終了手続には,何がありますか。最終報告書の作成は,どのようにすればよいですか。
 ひとくちメモ:準確定申告とは
7-5 管理財産の相続人への引渡し
 管理財産を相続人へ引き渡す際の留意点はありますか。相続財産管理人選任の申立ては,どのようにすればよいですか。
 ひとくちメモ:不在者財産管理人とは
 ひとくちメモ:相続財産管理人とは

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