この国の子どもたち:要保護児童社会的養護の日本的構築 大人の既得権益と子どもの福祉 画像拡大 本体 ¥ 2,500 ¥ 2,750 税込 著者:津崎哲雄/著 判型:A5判 ページ数:220頁 発刊年月:2009年3月刊 ISBN/ISSN:9784817813640 商品番号:40369 略号:要構 入荷待ち お気に入りに追加 この書籍はAmazonサイトにてPOD(プリント・オンデマンド版)でのご購入のみとなっております。 商品情報 ●日本の児童養護施策自体から、施設内部や里親家庭など実際の現場まで、全体を通して児童擁護施行策の問題点とその原因を究明。 ●英国と日本の児童養護施策に対する活動や児童の声を紹介し、意義や可能性について解説。 ●大人の既得権益によって子どもの権利が侵害される児童養護施策について、改善の可能性を探る。 目次 1章 子どもの意見表明と児童養護施策実践改善の可能性 【1章を読むために:子どものエンパワーメントと施設経営】 1章-1 英国児童養護における利用者のサービス評価活動の展開とその意義 I はじめに II 養護体験者によるサービス評価の諸相 III リーズにおけるAd-Lib Groupの活動 IV Who Cares? Movementの原点--London Who Cares? Groupの成立 V Wakefield Who Cares? Groupの成立 VI Who Cares? Action Groupによる養護サービス改善へのアピール VII 全国養護児童協会 VIII むすびにかえて--Who Cares? Movementの意義 1章-2 わが国における「養護児童の声」運動の可能性 -全国養護施設高校生交流会の展開とその意義- I はじめに II 全国養護施設高校生交流会第1,2,3回大会の概要 III 第3回大会第14班における分散会の実際 IV 全国養護施設高校生交流会における高校生の意見表明 VI 参加した高校生および職員の交流会に対する評価 VII 今後の課題--日英の比較から 2章 児童養護処遇選択肢と子どもの利益 【2章を読むために:大人の既得権益と児童養護処遇選択肢】 2章-1 児童入所施設ケアの終焉?: 英国ウォリクシャ社会福祉部による児童入所施設全廃施策実践の経過と評価 I 序論 II ウォリクシャ社会福祉部における児童ケア施策実践の史的背景と基本理念 III ウォリクシャ社会福祉部における児童サービス・チーム IV ウォリクシャ社会福祉部の施策実践の基本的命題とその評価 VI 結論--わが国の児童養護施策実践への意味合いをも含めて 3章 児童養護施策と大人の既得権益 【3章を読むために:施設職員研究組織の既得権益擁護】 3章-1 子どもの意見表明権と施設養護改革 I はじめに II わが国の養護施策における既得権益擁護と集団主義養護 III 子どもの意見表明権と施設養護改革 IV 結語 3章-2 大人の既得権益と子どもの最善の利益: 長谷川氏らの職員努力=施設養護改善論に応える I はじめに II 施設養護の現状認識 III 「行政による児童虐待」か「緩慢なる人間虐殺」か --実習生・職員・施設長・研究者などの指摘 IV 子どものニードと集団主義養護 V まとめ 3章-3 こんな施設は日本に存在すべきではない!-竹中氏の批判に応える- I はじめに II 養護問題研究会と集団主義養護論 III 集団主義養護理論自体の評価--再び IV 実習問題と施設養護スキャンダル V 関係者への要請 4章 児童養護システムにおける子どもの権利侵害 【4章を読むために:児童施設内個別虐待(いじめを含む)と大人によるシステム虐待 4章-1 児童入所施設内虐待生成の構造:施設内虐待防止のために I はじめに II 英国における先行研究 III わが国における施設内虐待の事例の分析と検討 IV 児童養護施設内虐待生成の構造モデル 仮説的試み V 鎌倉保育園事件とモデル適用 VI 考察と展望 5章 里親制度の日本的構築と児童相談所 【5章を読むために:里親委託施策の構築と児童相談所の既得権益】 5章-1 わが国における里親制度の基本問題:宇都宮里子傷害致死事件に学ぶ I はじめに II わが国における里親制度の概要 III 宇都宮里子傷害致死事件の概要 IV 宇都宮里子傷害致死事件の発生原因の検討 VI 結語 終章(むすび) 児童養護問題と社会的養護施策の構築 -養護児童のエンパワーメントにむけて- 補遺I 社会的養護委託人口国際指標(介入率と処遇類型) 補遺II 第11回東京地区児童養護施設高校生交流会意見表明 補遺III イギリス養護児童権利憲章百箇条 あとがき 引用/参考文献 事項索引