●「子ども代理人」に関する論稿、オーストラリアにおける事例報告、2009年12月に開催された日弁連家事法制シンポジウム「家事事件における子どもの地位 -『子ども代理人』を考える」、子どもの権利条約に関するジェネラルコメント、参考資料等を収録。
●家事審判法改正作業が進む中、親権や面会交流等の決定の際に子どもの意見を聴取する「子ども代理人」システムの導入の是非をめぐって行われた議論を集約。
■「子ども代理人制度の実現に向けて」(増田勝久)、「家事事件における子ども代理人-実務の視点から手続上の「子の最善の利益」を考える-」(若林昌子)、「オーストラリアにおける子どもの独立弁護士(ICL)について」(倉持政勝、本坊憲緯子)の各論稿を収録。
■「オーストラリアにおける子どもの独立弁護士(ICL)について」では、オーストラリアにおける家事法制の概要、とくに「子どもの独立弁護士(Independent Children’s Lawyers)」を紹介するとともに、シドニー市の法律扶助機関(リーガルエイド)、裁判外調停機関(ユニファム)、家庭裁判所、連邦治安判事裁判所の視察報告が詳細になされている。
■参考資料として、“子どもの権利に関する委員会・一般的意見12「意見を聴かれる子どもの権利」(GENERAL COMMENT No.12(2009) The right of the child to be heard)”の仮訳を収録。