【刊行に寄せて(抜粋)】
最高裁判所事務総局家庭局長 豊澤佳弘
本書では、「裁判・行政・社会の協働と子どもの未来」という副題に示されているとおり、家庭裁判所の手続に携わる裁判官や家庭裁判所調査官、弁護士のほか、児童相談所その他の児童福祉の現場を支えている各種専門家などの各分野のエキスパートの手によって、多方面から最新の実務や知見を踏まえた丁寧な解説がされています。また、上記の民法等の改正はもとより、平成25年1月施行の家事事件手続法下での手続運用も折り込んだアップツーデートなものになっています。このように類書の追随を許さない充実した内容を持つ本書は、紛争の渦中にある当事者や現場で子どもをめぐる問題と日々向き合っている関係者のみならず、子どもの問題に関心を持つ多くの人々にとっても、大変有益な書物であるといえましょう。
●「外から見えにくい」法律や制度、家庭裁判所における判断の目安など、運用に関する実情を解説。
●子どもをめぐる問題事象ごとに、どのような仕組みが用意されているかを「複合的に捉えた」一冊。
→この一冊で、「家事紛争」「児童虐待」「少年事件」等の相談を受けた際の対処法がわかる。
●家事事件手続法、改正民法等、最新の法改正に対応。