2つのストーリーから夫婦の葛藤、子どもの気持ちや
思考の変化の過程を読み解く、新しいテキスト!
● 子どもとの面会をめぐる架空の2つのストーリーを設定し、実務家の視点に基づき、実践的な調停援助技術と働きかけについて解説。
● ストーリーでは触れることができなかった面会交流に係る諸問題(禁止・制限事由の個別的検討、第三者機関、間接強制) 等、最近の実務上の問題点に関する実務家の視点や参考となる裁判例を別章にて紹介。
● 好評『実践調停 遺産分割事件~物語から読み解く調停進行と実務』(日本加除出版、2016 年) の姉妹図書。
【ストーリー1:別居親からなされた面会交流申立てを、子どもとの任意の面会を経て当事者が主体的に調整・解決できたケース】
佐藤友和と小百合は結婚十年目の夫婦で、小学校一年生の長男悠人がいる。小百合は、意に反した友和両親との同居や友和父・
仙一のワンマン的な態度に耐え切れず、悠人と一緒に家を出ようとしたが、友和両親に見咎められ、単身追い出されてしまう…
【ストーリー2:両親が、父母の紛争下にあり板挟み状況にある子どもの心情を理解し、「夫婦の争い」から「子どもとの交流」へと視点を変えていくことができたケース】
鈴木俊之と綾夫婦には、長女美保(10 歳)、長男翔真(7 歳)がおり、約2年前に俊之が単身赴任となった。単身赴任後の5月の連休に俊之が自宅に帰省すると、綾と子どもたちが転居してしまっていた…
<当事者・調停委員の発言・意図に「一歩踏み込む」解説>
・重要場面における当事者、調停委員等の発言の意味や位置づけを「ポイント」として適示
・調査官の観点に基づく分析や指針について、「中山Eyes」として論述
※中山はストーリーに登場する調査官
・実務担当者の視点を「Zoom up」「Comment」として紹介