●韓国高麗大学校教授と日本の弁護士による合作
●韓国改正民法にも完全対応
●各種申告書様式とその記載例に加えて関係書式や関係法令などの実務に役立つ書式を豊富に収録
<はしがきより>
2008年は,韓国家族法史において,非常に大きな意味をもつ年であった。長年,維持されてきた戸主制度ないし家制度の廃止に関する2005年改正民法がようやく施行され,それに伴い戸籍制度に代わる新たな身分登録制度として家族関係登録制度が本格的に稼働し始めた。のみならず,戸籍制度より歴史的淵源が深い姓・本制度における父姓追従主義と姓不変の原則に変化がもたらされ,特別養子制度としての親養子制度が施行された。
……日本に韓国の家族関係登録法制を紹介しようとした目的は,日本には,歴史的経緯により数十万人の在日韓国人が居住しているのに加えて,近時は韓日両国民の婚姻・養子縁組など渉外的要素を含む身分関係の形成が増加し,日本の実務家による適切な事件処理がますます社会的に要請されており,本書がその一助になることを願ったものである。……