「どういった場合に申し立てができるか」
「どういった場合に認められるか」
の視点で解説。
【申立時のチェックリストに最適!】
●「実体上の要件」と「手続上の運用」を結びつけて解説。
●主要な家事事件だけでなく、家事事件手続法に規定された「全ての事件」を網羅。
●実務の運用と実際上生起する問題を念頭に、「解決に役立つ解説」を収録。
●「根拠となる判例」も多数収録。
●制度の趣旨など「理論的な問題」についても検討。
【「はしがき」より】
本書は、家事事件(家事審判及び家事調停)の全体にわたって、実務を踏まえつつ、その要件と手続を中心に概説を試みたものである。……親族法・相続法は家事審判、家事調停、人事訴訟等を通じて適用されるから、家事事件・人事訴訟の運用と一体として考察するのが有益と考えられるが、本書のねらいも主としてこの点にあり、いわば家族法の生きた姿をとらえようとするものである。
【著者紹介】
岩井俊(いわい しゅん)
昭和17年生まれ。昭和40年東京大学法学部卒業、昭和42年東京地方裁判所判事補任官の後、昭和50年から同53年まで東京家庭裁判所家事部に、平成13年から同15年まで大阪高等裁判所で、同16年から同19年まで東京高等裁判所で、それぞれ家事抗告事件を扱う集中部に勤務。平成19年東京高等裁判所判事をもって退官。
平成25年1月現在、駿河台大学法科大学院教授。
主著等に、斎藤秀夫ほか編『注解家事審判法〔改訂〕』(青林書院、平成4年、分担執筆)、島津一郎編『判例コンメンタール』(三省堂、昭和53年、分担執筆)、「婚姻意思と離婚意思」佃浩一ほか編『家事事件重要判決50講』(立花書房、平成24年、所収)など、多数。