本書は、日本の国際家族法上の「連結点」が「本国法」となる場合に、「在日」の「本国法」にはどのような問題を孕んでいるかについて、筆者が折々に著した論考をまとめたものであり、それは同時に「在日」の法律実務家( 司法書士) である筆者が、「在日」の視座から国際家族法に挑んだプロセスを記したものでもある。( 本書「まえがき」より)
国境をまたぐ在日韓国・朝鮮人。その存在はグローバル化の波に洗われる国際家族法の先端的なテーマだ。この課題に果敢に切り込んだ、実務と学研を繋ぐ最良の成果がここにある――。
(東京大学名誉教授 姜 尚中)
本書は、司法書士である筆者が、「在日」の家族法を永年にわたり研究してきた成果であり、類なき好著である。全国の司法書士が実務の指針として読まれることを強く希望し、ここに推薦する。
(日本司法書士会連合会会長 三河尻 和夫)
本書は、「定住外国人と家族法」研究会を結成された司法書士の西山慶一( 趙 慶済) 氏が、本国と日本との間に生きる「在日」に寄り添いながら、国際家族法の観点から「在日」を研究された成果の書である。渉外家族法業務に携わる者だけでなく多くの人に読まれることを強く希望し推薦する。
(「定住外国人と家族法」研究会代表 金山 幸司)