具体的な37の設例で記載例(請求の趣旨、請求原因等)とともに解説!
【債権法等の法改正に対応】
●第1編で、改正債権法によって大きく変更された新しい詐害行為取消権の内容を、制度趣旨、成立要件、行使方法、効果及び権利行使期間に区分して、訴訟遂行を行うための実務的視点に基づいて解説。
●第2編で、類型別に典型的な財産減少行為としての不動産、動産、金銭、債権の譲渡、さらには債務免除行為などを取り扱い、濫用的会社分割から遺産分割等の家族法上の行為まで、現時点で想定される詐害行為類型を網羅的に取り上げて詳解。
● 詐害行為取消権の行使方法にも着目し、現物返還を求めるケース、価額償還請求のケース、そして、取消債権者の直接請求権なども類型的に検討し、その上で訴訟物、請求原因事実、抗弁等の整理、訴状記載例を掲載し、立証のポイントや具体的な立証手段を詳述。
<著者紹介>
高須順一(たかす じゅんいち)
弁護士(東京弁護士会)。法律事務所虎ノ門法学舎所長。法政大学大学院法務研究科教授
法政大学法学部法律学科卒業・京都大学大学院法学研究科法政理論専攻修了・博士(法学)
1988年 弁護士登録
1990年4月~2004年3月 法政大学法学部兼任講師
2004年4月~ 法政大学大学院法務研究科教授
2009年11月~2015年2月 法務省法制審議会民法(債権関係)部会幹事
2016年6月~ 公益財団法人日弁連法務研究財団常務理事・研修委員長
2018年4月~ 法政大学大学院法務研究科長
2018年4月~2019年3月 東京弁護士会法制委員会委員長
2019年5月~2020年5月 日本弁護士連合会司法制度調査会委員長
2020年10月~ 日本弁護士連合会民事裁判手続に関する委員会幹事
2020年11月~ 最高裁判所民事規則制定諮問委員会委員
【主 著】
・『Before/After民法改正〔第2版〕─2017年債権法改正』(共編著,弘文堂,2021
年)
・『詐害行為取消権の行使方法とその効果』(単著,学位取得論文,商事法務,2020
年)
・『最新 債権管理・回収の手引(加除式台本)』(編集代表,新日本法規,2020年)
・『民法から考える民事執行法・民事保全法(第2版)』(単著,商事法務,2017年)
・『判例にみる詐害行為取消権・否認権』(編著,新日本法規出版,2015年)
・『事案分析 要件事実』(共編著,弘文堂,2015年)
ほか多数