―窃盗症・性依存という問題と弁護活動を捉える―
刑事事件のみならず幅広い法律相談の支えになる!
● 刑事弁護の中でも嗜癖・嗜虐を伴うような「行為依存」について、裁判実務の蓄積が少ない「性依存(性犯罪含)」「窃盗症(万引き)」にスポットを当て、その実務対応について取り上げた唯一の書。
● 弁護人による「初動対応」から具体的な「法廷弁護」に至るまでの留意点を解説。
● 最終章では、立正大学の丸山泰弘准教授による論考「その人にあった「刑罰」を考えるということ」を掲載。実務家必読の内容。
行為依存症者に接する実務家の対応力・問題解決のための知識をスペシャリストが解説!
■菅原直美(弁護士) 多摩の森綜合法律事務所
成城大学治療的司法研究センター客員研究員、保護司。日弁連刑事法制委員会幹事、東京三弁護士会多摩支部刑事弁護委員。「季刊刑事弁護」第9回新人賞(優秀賞)受賞。覚せい剤自己使用罪で再度の執行猶予判決を得るなど、覚せい剤事件を含む情状弁護に熱心に取り組む。
【第1章 行為依存症者を弁護すること ~本書の活用方法など】
■中原潤一(弁護士)弁護士法人ルミナス代表弁護士
日弁連刑事弁護センター幹事、埼玉弁護士会裁判員制度委員会副委員長、獨協大学非常勤講師等を務める。リーダーズネットワーク所属。3件の無罪判決を勝ち取り、性依存・窃盗症などの行為依存の問題を抱える方の弁護にも注力している。
【第2章 性依存と刑事弁護】
■神林美樹(弁護士)弁護士法人ルミナスパートナー弁護士
日弁連刑事弁護センター幹事、第一東京弁護士会刑事弁護委員会委員等を務める。第12 回季刊刑事弁護新人賞最優秀賞受賞。2 件の無罪判決を勝ち取り、性依存・窃盗症などの行為依存の問題を抱える方の弁護にも注力している。
【第2章 性依存と刑事弁護】
■斉藤章佳(精神保健福祉士・社会福祉士)大船榎本クリニック精神保健福祉部長第3章専門は加害者臨床で、現在まで2000 名を超える性犯罪者の治療に携わっている。著書に「男が痴漢になる理由」(イースト・プレス、2017)、『小児性愛という病-それは、愛ではない』(ブックマン社、2019)など多数。
【第3章 性依存症者の地域トリートメント】
【第5章 窃盗症における地域トリートメント】
■林大悟(弁護士)弁護士法人鳳法律事務所
成城大学治療的司法センター客員研究員。日弁連刑事弁護センター幹事(責任能力PT)。日弁連の発展型研修の研修講師として各地の弁護士会で講義活動多数。クレプトマニア弁護の第一人者。
【第4章 窃盗症と刑事弁護】
■丸山泰弘(立正大学法学部准教授)
専門は刑事政策・犯罪学。著書として、『刑事司法における薬物依存プログラムの意義~「回復」をめぐる権利と義務~』(日本評論社、2015)〔2016 年守屋研究奨励賞受賞〕、共著として『刑事裁判における人間行動科学の寄与~情状鑑定と判決前調査~』(日本評論社、2018)、『刑事司法と福祉をつなぐ~』(成文堂、2015)など。
【第6章 その人にあった「刑罰」を考えるということ】