初めて大量3千丁の鉄砲が使われた長篠の戦いで有名な長篠(奥三河の中山間地域)を昭和32年(1957年)に巣立った団塊世代の三人、その恩師であり戦後一貫して教鞭をとってきた教師、武田勝頼が本陣を敷いた医王寺住職。5人が万感を込めてそれぞれ人生をふりかえり未来を語り合い、到達した地域活性化構想の対談集。
このまま、日本の農山村を限界集落から朽ち果てさせてしまってよいのか、東日本大震災、原発災害と国難のなかで、日本をどう再生させるのか。本書では、この地域においては、「東三河政令指定都市構想」を提唱したが、全国の自治体職員及び、住民・市民必読の書といえよう。
明治維新、太平洋戦争の敗戦、三度目の現在の国難からの脱出、その処方箋はひとつ、ふるさと思う心を再生し、ふるさとを発展させる「ふるさと意識」に回帰し、未来を語り合うことではなかろうか。
本書では、郷土史論、民俗芸能論、教育論、地域産業論、農業論、地域活性化論、地方行政論、ふるさと応援隊論、ふるさと納税論、道州制論、徳川時代論、日本文化論、日本経済論、日本型経営論、日本政治論・正義論が縦横無尽に論じられている。