在留
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2 はしがきは し が き外国人が日本に入国・在留するためには,出入国管理及び難民認定法(以下「入管法」といいます。),同施行令及び同施行規則等に従って,所要の手続を採ることが必要です。これらの関係法令は,法務省出入国在留管理庁(以下「入管庁」といいます。)ホームページなど何らかの形で公開されています。さらに,同庁は,手続ごと及び在留資格ごとに必要な提出書類を明らかにすることによって申請の仕方について説明を加えています。本来であれば,入管法上の各種申請手続においては,外国人本人又はその外国人をこれから受け入れようとする方々若しくは既に受け入れた方々が容易にその内容を理解し,独力でその申請に至ることができるというのが理想的な形です。しかしながら,多様化した要望,また,基準及び手続の透明化の要望に応じて関係法令の改廃及び運用の変更が繰り返されるに従って,入管法及びその関連法規の定める手続内容は,世の中における入管法令及び政策に対する「ブラックボックス」との批判とは裏腹に,皮肉なことにますます細分化され,非常に遺憾なことながら,その結果としてますます複雑になる傾向にあることは否めません。このようなことから,各手続を理解し,自ら遂行することは必ずしも容易ではないのではないかと懸念されるところでもあります。そのような中において,本書は,できるだけ多くの皆様が自ら制度の趣旨と内容を理解し,必要な対応をすることができるよう

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