全訂第三版補訂 相続における戸籍の見方と登記手続
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昭和六一年四月一日に本書の初版を刊行してから一〇年が経過し、また、増補版を刊行してから五年を経過しました。その間、多くの方々にご利用いただき、感謝に堪えません。本書が戸籍関係や相続登記関係の事務処理にいくらかでもお役に立っていることであれば、望外の幸せであります。増補版の刊行後の身分関係法令の改正としては、「戸籍法及び住民基本台帳法の一部を改正する法律」(平成六年六月二九日法律第六七号)があります。この改正法により戸籍事務を電子情報処理組織によって取り扱うことができることになったため、コンピュータ化している市町村で発行する戸籍又は除籍の証明書は、従来の謄抄本と異なることから、相続を証する書面を収集するにあたっては、その点の留意を要することになります。そこで、これを追加することにしました。また、増補版以後において、相続登記の実例等から比較的多く見られる数次相続に関する例示を二つ、また、民法附則第二六条第一項にいう「家附の継子」に関する最近にみられた該当例二つ、非該当例一つを新たに追加し、利用の便に供することにしました。その他内容の充実と理解を深めるために増補版の見直し、初版以降の増補部分には、細目次に※印を表示することにしました。なお、今回の増補第二版の刊行は、原版の取り替えに伴って初版の刊行に匹敵する大作業となり難儀をきわめたよ増補第二版の刊行について9  増補第二版の刊行について    

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