入実
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        外国人が会社経営を行う場合の「経営・管理」の基準には,Q11A450(投資額について) 私は中国籍(香港)の29歳の女性です。現在,日本の貿易会社に勤務し,「技術・人文知識・国際業務」(在留期間1年)を取得しています。 私の学歴は,香港の大学を卒業し,日本の大学には2年間研究生として在留しました。会社に勤めて,まだ半年ですが,最近では資本金がなくても株式会社が設立できると聞きました。そこで,数万円の資本金で服飾関係の会社を作り,「経営・管理」に変更したいと思います。申請に際して注意すべきことを教えてください。大まかに次のようなものがあります。 ① 事業所(事務所又は店舗)を設置すること ② 2人以上の常勤の職員が従事する規模の事業であること 資本金が数万円の会社で「経営・管理」の取得となると,②の条件に適合しない可能性が出てきます。というのは,②については,実際に2人以上の常勤の職員を雇用した場合には,1人20万円の給料だとしても1か月に40万円以上の人件費がかかります。これに申請人である社長の給料が20万円,オフィスの家賃や維持費等を考えると合計で月に100万円程度の出費となり,この規模の会社で資本金が数万円というケースは一般的には考えられないと思います。しかしながら,この条件に関しては事務所の確保,職員の給与,事務機器購入費等に500万円以上の投資が行われていて,かつ500万円以上の投資が継続して維持されている場合には,②に該当するとして扱われます。そのため,資本金に組み入れるかどうかは別としても,最低でも500万円程度の資金がなくては「経営・管理」の取得は難しいといえます。もちろん,資本金を10万円にして別に490万円ほどの投資を行い「経営・管理」を取得することも不可能ではありませんが,それならば資本金500万円の会社を設「経営・管理」

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