入実
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iはしがき第6版 はしがき 少子高齢化に直面する日本では,今後の就労者の確保が深刻な状況となっています。そのため,平成31年4月に始まった「特定技能」による外国人材の受け入れは,途中でコロナ禍の影響による入国規制という状況に見舞われながらも,毎年確実にその数を増やしており,ここからも今後数十年で日本のあらゆる産業で外国人材が活躍することが容易に想像できると思います。これに伴いビジネスのグローバル化,国際結婚の増加,母国からの家族の呼び寄せなど,日本社会を取り巻く国際化の流れは今後もその勢いを増すことと考えられます。もちろん,調和と活力ある日本社会のグローバル化は大いに結構ですが,そのためには在留ルールを守るという根本的なコンプライアンスが強く求められています。 とはいえ,在留ルールの基本となる出入国管理制度が複雑であるため十分に理解されておらず,トラブルとなるケースも見受けられます。本書ではこのような状況を踏まえ,入管手続を初めて行う方々のために「簡単で分かりやすい入管手続の手引書」として基本に忠実に執筆いたしました。基礎知識の解説から始まり,在留手続,個別の在留資格,そして,帰化申請を含めた内容としました。帰化申請は在留手続とは若干その趣旨が異なりますが,毎年多くの方が利用している制度であり,その概要を記載しておきました。さらに,最後には旧版から多くのご要望をいただいていた主要な在留資格別のQ&Aを掲載させていただきました。これらの内容は,実際に行政書士法人ACROSEEDに寄せられた質

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