17_法テ
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第3 訴えの提起に至るまでの具体的な事務手続(訴状作成から提出まで)15 ③ 期限が到来したことも必要になります。 このほかに,特定のために契約年月日を記載し,利息・遅延損害金を一緒に請求する場合は,これらについても記載します。 具体的な記載は次のようになります。1.平成21年○月○日,原告は被告に対し,下記の約定にて,金200万円を貸し渡した。元  金       金200万円最終弁済期限     平成○年○月○日元利金返済方法    平成21年○月△日を第1回とし,以降毎月10日までに金10万円を支払い,最終回に残額を支払う利  息       年5パーセント(年365日の日割計算)利息返済方法     借入日に平成○年○月10日までの利息を支払い,以降,毎月10日に次回利息支払日までの利息を支払う遅延損害金      年14パーセント(年365日の日割計算)期限の利益喪失の特約 1回でも返済を怠った場合,催告なくして当然に期限の利益を喪失し,直ちに残元利金全額を一括返済する2.被告は,平成21年○月△日の分割返済をせず,同日の経過をもって期限の利益を喪失した。3.よって…… なお,期限について定めなかった場合は,「期限の定めなき債務」(民412条3項)になりますので,相当期間を定めて催告したことが必要となります。記

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