17_法テ
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??4問題・疑問  →  分析  →  答え問題・疑問  →  答えはしがき では,先の要望に応えられる書籍,細部にわたって行き届いている(かゆいところに手が届く)本はないか,ということになりますが,そのようなものは“ありえない”ということがわかりました。なぜなら,各法律事務所によって行われている業務は異なり,その人(法律事務職員)がやっている業務がなにか,どのようなことで困っているのか,それは多種多様・千差万別であり,そのすべてに応えるような書籍など作ることは不可能だからです(できたとしても,「広辞苑」の数倍の厚さになり,実用性がないでしょう)。 そこで,これらの要望がでてくる根本はなにかを考えたところ,「多くの法律事務職員は,『結果・答え』だけを求めている」ということがわかりました。つまり,その都度おこった問題や疑問の答えがすぐにほしい,ということでした。 しかし,これでは,現在・過去,さらに将来に発生する問題にすべて対処することは不可能です。そこで,というように,問題や疑問を分析して,解決できるようになれば,将来まったく新しい問題や疑問に直面しても,問題点を分析し,解決できるようになるはずだ,という結論に達しました。 本書では,その「『問題点の分析』ができるように」を主眼において執筆しました。法律事務で問題点が出てきた場合,1.それは,どの法律に関する問題か2.その問題に関する条文規定はあるか3.条文がないならば,近い規定はないか,その条文の趣旨はなにか

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