第3版補訂 戸籍の重箱
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147出 生 平成16年9月2日,山田家に元気な男の子が生まれた。母親の山田花子は,嫡出でない子として,出生届をすることにした。 ところが,花子が考えていた名前「蹴人(シュート)」の「蹴」の文字が,子の名に付けられない文字だと判明する。 花子は,もうすぐ法が改正され,「蹴」の文字が子の名に付けられるようになると聞いて,「名未定」で出生届をした。名の追完 花子は,名の文字の法改正を待って,「蹴人」という名を追完した。嫡出でない子の続き柄更正申出 新聞で「嫡出でない子の続き柄が更正できる」という記事を目にした花子は,区役所で「続き柄更正申出」と「再製申出」をした。母の婚姻・蹴人の養子縁組 平成17年秋,花子は田中一郎と婚姻し,蹴人は田中一郎と花子の養子となる。認 知 蹴人は20歳になった。ある日,実父である鈴木太郎が現れ,蹴人を認知したいと申し出る。蹴人は苦しみながらも,鈴木太郎の申出を受け入れることにした。結婚相手の親との養子縁組 蹴人は,蹴人の会社の社長小泉寛治,静子夫妻の一人娘である京子に恋をし,結婚することを望んだが,京子との結婚には,夫婦の養子になることが条件だった。蹴人は悩んだが,京子との結婚のため,小泉夫婦の養子になることを決断する。婚姻・長女さくら誕生 蹴人と京子は結婚。結婚して4か月後に,女の子が生まれる。蹴人と京子は,子どもに「さくら」と名付けた。蹴人は,親になった喜びを噛みしめたのだった。離 婚 蹴人と京子の心に,隙間風が吹き始めた。蹴人は懸命に修復しようとしたが,努力もむなしく二人は離婚することになった。第1話 がんばれ蹴人くん参の重(物語の箱)シュート あらすじ第1話がんばれ蹴人くん

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