事前準備段階調停初期段階4 遺産分割調停手続の構造と流れ遺産分割調停手続の流れ(当事者と家庭裁判所の役割による整理)家庭裁判所(調停委員会)○相続関係図,遺産目録の整理○調停期日の指定及び通知,相手方への申立書写しの送付○申立人及び相手方らへの実情照会・遺言の有無の確認・相続人及び遺産の範囲の確認・遺産分割協議の有無の確認・相続債務の有無・遺産の管理状況・寄与分及び特別受益の主張・遺産取得の意向及び分割方法○一部分割の内容○預貯金の一部払戻しの有無○配偶者短期居住権の有無※事案(当事者多数の場合や,多くの当事者が遠隔地居住者など)に応じ,期日指定に先立って実情照会を先行させる。○遺産分割手続の概要の交付○電話会議システム等の利用の検討6 第1章 遺産分割総論当事者(相続人等)○遺産分割調停の申立て○家庭裁判所の照会に対する回答 (答弁書,準備書面,事情説明書等主張書面)○手続代理人選任の検討○遺産を取得しない者の準備・相続分の譲渡又は相続分の放棄の届出○手続代理人選任手続・弁護士以外を代理人とする場合の許可申請・双方代理(1人の代理人が複数の当事者を代理する場合)及び自己契約(共同相続人の1人が他の相続人を代理する場合)の許諾書面提出○遺産分割手続への理解と同意○当事者の主張の明確化○相続分の譲渡や放棄による手続からの排除○グループ分けによる出席当事者の絞り込み又は代表者の選定○排除手続による当事者の絞り込み○主張整理及び進行方針案の策定⑴前提問題,付随問題への対応⑵遺産分割とは直接関係のない問題(親族間の紛争,過去の扶養,感情的対立等)への対応⑶遺産分割そのものに関する事項への対応○記録に現れた評価額資料による具体的相続分の概算【第1回調停期日】○当事者へのオリエンテーション・遺産分割手続の手順の説明・当事者の事案解明義務と当事者自身による立証行動への意識付け・前提問題・付随問題や遺産分割と直接関係のない問題に対する対応・調停不成立後の手続の説明○当事者の主張の確認
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