(試し読み)家庭裁判所における遺産分割・遺留分の実務(第4版)
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iv 第4版 はしがきの間の法律関係や同権利の消滅などについては,遺産分割事件の処理には関連性が薄いことから,その説明を最低限に留めた。その一方で,調停運営,評価,特別受益の持戻し免除の意思の推定規定,遺贈,特定財産承継遺言の項目においても,配偶者居住権についての説明を加えた。 今回の第4版においても,新版,第3版に引き続き第7章の「遺産の評価」については,小谷芳正不動産鑑定士が,また,第9章及び第10章の「寄与分の確定」については,中儀昌宏水戸家庭裁判所首席家庭裁判所調査官が,それぞれ最新の実務について説明を加えた。 本書が,遺産分割事件を処理している弁護士,調停委員の方々に,今後の遺産分割の実務の手引きとなれば幸いである。 今回の刊行にあたっては,業務繁忙の中,秋枝和子さん(宇都宮家庭裁判所家事部書記官)には,校正のご協力をいただいた。この紙面を借りてお礼申し上げたい。 最後に,新型コロナウイルス感染症拡大によりほとんどの編集会議がオンラインとなる中で,初版,新版,第3版に引き続いて本書完成に至るまで,裁判例・登記先例,戸籍実務等の調査,設例の設定,判例及び事項索引の作成などの多大なる尽力をいただいた日本加除出版の渡邊宏美さん及び意見交換の調整作業,文献調査などに尽力いただいた櫻沢知広さん,編集部企画・編集第4グループの方々に厚くお礼申し上げます。 令和3年10月 岡   武管 野 眞 一

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