iii 平成23年10月に初版を発刊してから早くも4年が経過しました。その間、多くの方々に本書を御利用いただき、増刷をいたしましたが、重ねて増刷するに当たり、平成26年2月21日に文化庁から「異字同訓の漢字の使い分け例」(文化審議会国語分科会報告)が発表されたことや、読者の方から御要望等をいただいたことから、この度、これらの内容を盛り込んで、第2版を発行することにしました。 ところで、平成26年に発表された「異字同訓の漢字の使い分け例」については、その前書きにおいて、異字同訓の漢字については、明確に使い分けをすることが難しいことや、使い分けに関する年代差、個人差に加え、各分野における表記習慣の違い等もあることから、ここに示す使い分け例は、一つの参考として提示する旨記されていますが、現在の表記実態に合わせて使いやすく取りまとめられており、それを本書の用字用語例集に一体化しましたので、普段、私たちが文章を書くに当たって、大いに参考になると思われます。 本書が前版と同様に、多くの方々に有用の書として御利用いただければ幸いです。 なお、日本加除出版株式会社の盛田大祐氏には、本書の改訂に当たり多大な御協力をいただきました。ここに厚くお礼を申し上げます。 平成28年2月渡 辺 秀 喜第2版 は し が き
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