18_法裁
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申し訳ありません お答え  できませんも答えるべきではないでしょう。なぜなら,「わかる」「知っている」というだけで安易に答えてしまうと,万一,間違っていることを言うと誤った情報を与えるだけではなく,「弁護士の事務所の人が言ったんだから,弁護士が言ったことと同じ」ととられてしまうのです。ですから,事務職員といえども,その回答には責任があります。 もちろん,弁護士から事前に,問い合わせに対して回答する内容について指示を受けているならば,その指示に従って,回答する必要があります。その場合でも,指示を受けた内容までは回答しても,それからさらに発展して指示を受けていない内容についての違う問い合わせをされた場合は,回答せずに,弁護士に報告しなければなりません。 相談に応じるのは弁護士の仕事で,事務職員の仕事ではありません。事務職員の中には, 「依頼者のためになること」 「依頼者の役に立ちたい」と考える人もいますが,事務職員と弁護士の仕事の垣根を超えてはいけません。8第Ⅰ章 法律事務所の仕事ちょっとでいいから    教えて〜!

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