⑴ 着手金,費用等の受領,領収書の発行⑵ 資料の収集 事件を受任した後,事件を処理するために弁護士から事務職員に指示が出されます。 法律事務所で,依頼者から受け取る金銭には,① 相談料② 着手金③ 報酬金④ 実費(費用)⑤ 顧問料などがあります。 受領の方法は,現金の手渡し,指定口座への振込みなどがありますが,経理処理を事務職員の仕事としている事務所では,受領した現金を事務所の銀行口座へ入金したり,領収書の発行などをします。 経理の扱いは各事務所によってやり方が異なるので,弁護士や事務所が契約している公認会計士,税理士などの指示を受けて処理するようにします。 受任した事件のために収集する資料のうち,代表的なものを挙げます。① 戸籍記載事項証明書・戸籍謄本 戸籍は,原則として,1組の夫婦およびこれと氏を同じくする子を単位として作られています。戸籍は,本籍地(戸籍を置いている場所)を管轄する市区町村役場で戸籍簿として管理されています。この戸籍簿ですが,以前は,各戸籍を編綴したファイル形式の「簿冊」で,その戸籍全部をコピー(謄写)したものが「戸籍謄本」,一部をコピーしたものが「戸籍抄本」と呼ばれていました。 しかし,現在では大部分がファイル形式ではなく,コンピューターの磁気ディスクで管理されているので,その磁気ディスク上記録され第Ⅰ章 法律事務所の仕事10
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