⑫ 閉鎖登記簿謄本 一定の期間が経過したり,登記簿の記載事項が多くなった場合,その時点で有効な登記のみを新しい登記用紙に記載して,従前の登記用紙を閉鎖することとなります。この閉鎖された登記用紙を閉鎖登記簿といい,この閉鎖登記簿の記載事項に関する認証のある写しを閉鎖登記簿謄本といいます。また,登記簿が,過去の簿冊から現在の磁気ディスクに変わったときに,過去の簿冊の登記簿は,閉鎖登記簿となり(「コンピューター化に伴う閉鎖」などとよばれています),この写しを認証したものも閉鎖登記簿謄本となります。 閉鎖登記簿謄本は,過去の権利関係の調査などに利用されます。【請求先・請求方法・手数料】 登記簿謄本・登記事項証明書と同じです。⑬ 共同担保目録 2個以上の不動産に共同担保が設定された場合,共同担保目録が作成されます。 共同担保目録は,どの不動産が共同担保となっているかがわかるので,相手の不動産を調査したときに,共同担保の登記(不動産登記簿の乙区欄の担保権の中に「共同担保目録」という文字があるかどうか)があれば,共同担保目録の交付を受けると,他の不動産の存在が判明します。【請求先・請求方法・手数料】 不動産の登記事項証明書の交付請求をする際に,「共同担保目録つき」として請求します。この場合,共同担保目録については,手数料はかかりません(不動産登記事項証明書の交付手数料のみで足ります)。 請求方法は,最寄りの法務局で直接交付請求するか,郵送によって請求します。⑭ 旧土地台帳 不動産登記簿が作成される以前,課税のために土地台帳が作成され173 弁護士からの指示
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