自動車
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はしがき伊藤秀城はしがきiii平成26年2月平成25年3月に,自転車や駐車場での事故を中心とした,いわば非典型裁判例についての過失相殺率に関する実務裁判例を上梓したが,このたび,四輪車に関する,いわば典型裁判例における過失割合に関する裁判例を再び上梓することになった。そして,今回も各裁判例に□概略図□を付けているが,直接,□通事故現場に行って作成したものも含め,あくまでもイメージ図であることを御了承いただきたい。本書が最も多い四輪車の事故における過失割合を□えるに当たって,参□になれば幸いである。まず,本書は,□通事故に基づく損害賠償請求権に関する消滅時効の援用を始めとして,実務でよく主張される代車料や休車損,それに評価損についての裁判例を挙げているが,従来の裁判例と比較して,一味違った裁判例もあろうかと思われる。もちろん,様々なケースによって結論が違ってくるわけであるが,今一度,柔軟な□えで裁判例を捉えてみなければと思う次第である。また,本書では,高速道路における車線変□や多重衝突,さらには,料金所付近における事故について裁判例を挙げてみた。高速道路においては,一般道路と違って,直接事故の原因となる車両の動きはもちろんであるが,他の車両の動きが事故に影響を与えることも少なくない。単車や自転車の事故は,生命に直結する事故が結構多いが,高速道路における事故にも危険な事故が数多くある。悲惨な□通事故の減少を切に願う次第である。最後に,本書の出版に当たっては,日本加除出版株式会社企画部の渡邊宏美さんに再びお世話になり,深く感謝するとともに心から御礼申し上げます。

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