法農
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1「農業」は多様です。稲作と施設園芸(ビニールハウスを使う野菜栽培などです)ではその経営形態や経営管理ポイントが全く異なります。違う産業と言っても過言ではないでしょう。そうした中、ひとくくりに「農業」が論じられることがありますが、それは卸売や小売、サービス業など多様な業種業態のある「商業」をまとめて語るのと同じであり、農業の多様性を無視しています。農業支援を行う際には、「農業」に共通する特性や課題を把握した上で、「農業」の多様性を認識することが重要です。これらの特徴を理解することが、士業による農業支援の第一歩になります。国内においては高齢化とそれに伴う耕作放棄地の増加、担い手や労働者不足などの問題が山積みです。また、ウクライナ戦争、世界的なインフレなどの影響で農業資材や重油が高騰しているにもかかわらず、販売単価が上がらず、収益性がさらに低下しているなど多くの課題に直面しています。その反面、今までとは違う新しい農業にチャレンジをし、成果を出している生産者が増えているのも事実です。⑴ 農業を取り巻く環境の変化1.「農業」の多様性と変化第1章 経営計画策定の支援

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