法農
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135なってしまうと、正社員の通年雇用は難しくなります。しかしながら、正社員の雇用ができないと、いつまでたっても優秀な人材が育てられないどころか、事業自体も発展的な成長が見込まれません。正社員を雇用し、人材育成を行い、快適な職場環境を形成していくことが、事業の発展につながります。農業は特殊な業種です。それを十分に認識しているのは農業経験者だけかもしれません。採用においては次に挙げたような農業という業種の特殊性を十分に考慮する必要があります。①繁閑の差農繁期と農閑期において、業務内容や業務量、そしてそれらに費やす時間が変わります。②作業工程の多様性作物の種類や生産過程に応じて作業が変わってきます。分業制で業務を推進することが難しいと言えます。③栽培最適期いわゆる旬の時期というものがあります。それに合わせて生産計画を練っていきます。時間的余裕もなくなる場合がありますし、最初の計画が崩れていくと最後まで崩れていくこともあります。④自然の影響一般的に屋外での労働が主であります。そうなると、天候に大きく左右されます。⑤移動労働広い耕作地で行われることが一般的で、作業のための移動が多々あります。特に繁閑の差は、労働力の確保を継続させなければならない事業主側にと

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