11 学校に勤務するスクールロイヤーである「学校内弁護士」の実践を紹介した本書が刊行されて3年近くが経ちました。その間に、筆者と同じように学校に勤務するスクールロイヤーが主人公であるNHKドラマ「やけに弁のたつ弁護士が学校にほえる」が放送され、また社会的関心や教育現場でのニーズもあいまって全国的にスクールロイヤーの配置も進んでいます。 しかし、残念ながら「学校内弁護士」はまだ一人も増えていません。筆者はその理由の1つとして、弁護士が教師をやることの意義がまだ正しく理解されていない点を憂慮しています。そこで、本書を改訂するに当たり、本書を読まれる方に向けて、弁護士が教師をやってみて感じたことをいくつか率直に述べたいと思います。序章 本書を読まれる方へ(1)弁護士の感覚で学級担任ができる? 弁護士が学級担任をして最も感じたことは、学級担任という仕事が非常に過酷だということです。何が過酷かと言うと、生徒や保護者から「比較される」プレッシャーです。学級担任は常に、「隣りのクラスの担弁護士が教師をやってみて感じたこと序 章本書を読まれる方へ
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