お墓にまつわる法律実務
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2 墓石等のデザインや大きさ等についての規制QAQ2.墓石等のデザインや大きさ等についての規制107 解説 一昔前までは、お墓というと画一的な和風のデザインがほとんどでしたが、最近は個性を反映した様々なデザインのお墓が見られるようになってきました。お墓のデザインコンテストが開催されるなどしており、故人や家族の想いや生き方を反映したオリジナルのお墓を建てたいと考える方も増えてきています。 しかし、墓石等のデザインや大きさ等については、墓地の使用約款等で一定の定めがなされていることも多いのが実情です。墓石に刻む文字についても同様です。購入後、○年以内に墓石を建立しなければならないという定めがある場合もあります。 また、墓石等を発注する石材店を、墓地があらかじめ指定している場合も多く見受けられます(この指定石材店制度については、独占禁止法に抵触するのではないかという議論がありますが、この点については本章Q3をご参照ください。)。 このように、墓石等のデザインや大きさ等について墓地の使用約款等で定めがある場合、使用者は原則としてその内容に従う義務がありますので、その定めに反する墓石等を建立した場合には、使用契約違反ということになり、最悪の場合には使用契約を解除される可能性もあります。 このため、墓石等のデザインにこだわりたいと考えている方は、墓地を選ぶ際、その墓地がデザイン等についてどのような定めをしているのか事 墓地の使用約款その他の定めで指定されていることが多いので、墓地を購入する際に、しっかりと内容を確認しておく必要があります。 墓石等のデザインや大きさ等について、何か制約はあるのでしょうか。

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