34)http://www.seattle.gov/cityclerk/services-and-programs/domestic-partnership-regi 35)http://www.cambridgema.gov/cityclerk/domesticpartnershipfilings.aspx(2015/ 者であれば,市内に居住していなくても,ドメスティック・パートナーシップ登録申請書に市の登録事務所で署名し,25ドルの登録料を支払えば登録ができる。市の病気休暇職員であれば,市の認めるドメスティック・パートナーシップ登録申請書を提出することになる。関係解消の際には,一方からの解消届の提出で可能である。シアトル市は,移民の受け入れが盛んなだけに,ドメスティック・パートナーシップ登録申請書も,中国語,韓国語,スペイン語,タガログ語,ベトナム語等多彩な複数言語で用意されているのが印象的である34)。 マサチューセッツ州のボストン市も,18歳以上で契約能力があり,基本的な生活費を分担し,お互いの福祉や家族の福祉に責任を負い,婚姻関係になく,マサチューセッツ州で近親婚の関係にない当事者が,ドメスティック・パートナーシップの陳述書を35ドルの手数料を支払ったうえで市役所の登録事務所に提出し,受理されることで効力をもつドメスティック・パートナーシップ条例を有する。登録すると,ドメスティック・パートナーは,ケンブリッジ市立病院等で面会権を有し,矯正施設(Correctional Facilities)での面会権,パートナーや子どもの病気の際の療養看護をするための病気休暇(Sick Leave),子(養子を含む)の監護のための育児休暇(Parental Leave)も保障される。また,パートナーやその家族の死亡の際の忌中休暇も認められている。市の職員は,雇用保険給付については,法律上の配偶者と同様に扱われる。ボストン市でも,解消には,死亡解消と届出による任意の解消があるが,一方からの解消届が提出できる35)。 ミネソタ州のホプキンズ市のドメスティック・パートナーシップ制度も,ミネソタ州法で婚姻が禁止されておらず,婚姻関係になく同意をする能力を有する18歳以上の者たちが,お互いの生活の必要について共同で責任を負い,法律上の夫婦と同じように固い絆で結ばれ,他にパートナーがおらず,ホプ序章 総 論stration(2015/06/13)06/14)12
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