第1職場におけるハラスメントの具体的相談事例と法的責任1 セクシュアル・ハラスメント第1 職場におけるハラスメントの具体的相談事例と法的責任41 私(X)は,中堅のメーカー(Y2)に正社員として勤めています。半年前に課長として配属されてきたY1が私の直属の上司です。Y1は,配属当初から私の異性関係について執拗に尋ねたり,二人になったときに,私と性交渉をしたいという趣旨の発言をしたりしていました。ある取引先を接待した際に,Y1は私に取引先の方とチークダンスをするよう命じました。私が拒否したところ,取引先と別れた後に,Y1から「注意することがある」といわれ,カラオケボックスの個室に連れて行かれました。Y1は,チークダンスを拒んだ件を叱責し,私にアルコール度数の強い酒を飲ませたうえ,無理やりキスし,両方の胸を触りました。次の日,私は,あまりのショックに会社を休み,精神科を受診しました。医師の勧めにより,1週間の有給休暇をとり,体調が優れなかったことからもう1週間有給休暇をとりました。その間に会社の人事部に相談し,Y1にしかるべき処分をすることやY1を異動させることを要望しましたが,Y1が人事部に対し,私がY1に積極的に交際を求めており,合意の上での行為であったなどという事実に反する説明をしたことから,人事部は何も対応しませんでした。 私は,Y1のセクハラ行為により,医師にPTSDと診断されるほどの多大な精神的苦痛を受けたにもかかわらず,未だにY1の部下として働かざるを得ない状況です。このままでは到底働き続けることはできず,自相談事例1
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