第3章1 事 例【基本事例】 1 事 例 29 相談者X(80)は独り暮らしの高齢者であり,多額の資産を有している。配偶者は亡くなっており,長男A(55)及び次男B(53)は既に独立している。 相談者Xは,最近,突然押し掛けてきた業者に必要のないリフォーム契約を押し付けられそうになるなど,判断能力が少し落ちてきた様子である。相談者X自身,ニュースなどでよく見る特殊詐欺の被害に遭わないか非常に心配している。 相談者Xは,今の生活を変えないで,信頼できる長男Aに財産の管理をして欲しいとの希望を持っている。親族関係図相談者X長男A配偶者Y次男B【基本事例】高齢者の財産保護信託契約書の基本事例解説
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