らっしゃいますか。 お袋がまだ農作業をしているので、お袋になると思います。 しかし、お母さんはもう80近いお歳ですので、やはり、誰かが継がなければならない時期に来ていますね。 そうなんです。しかし、私も、妹も、弟も結局は今継ぐということは考えられなかったんです。妹は母を手伝うとは言っていますが。 ところで、どなたか、家庭裁判所に相続放棄の手続をするというご意向はありますか。 親父の負債を調べましたが、特にありませんでしたので、皆相続放棄をするということは考えていません。 なるほど。そうしますと遺産分割という話になります。話し合いでどなたが何を相続するかを決めるということになります。ここでは、相続税も併せて考える必要があります。お母さんが全てを相続するのであれば、配偶者控除の範囲内であれば相続税は発生しないかもしれません。その場合は、申告だけすればよいでしょう。 仮に基礎控除等を超えて相続税が発生する場合は、市街化区域の宅地を売却したり、市街化区域の農地を転用売却して納税資金とする必要があるかもしれません。ご自宅はお母さんが相続すればよいと思います。ただ、将来的に誰も農業をしないとなると市街化調整区域の農地をどうするかということになりま事例1 相続─相続した農地の処分、有効活用77
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