4_家契
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10 序論 過渡期を迎えた家族信託契約でない場合)務を果たしていれば)■ 家族のための民事信託の特徴  公益財団法人公益法人協会の星田寛氏が心血を注ぎその勉強仲間等とともに完成させ出版した「民事信託実務ハンドブック」(平川忠雄監修)の中で、星田氏は「民事信託の特長」について、次の5点を述べている(19頁)。① 委託者が死亡しても継続して長期にわたる財産管理機能がある(法人格がなくても)② 委託者の債権者は差押えできない倒産隔離機能がある(詐害行為③ 受託者の債権者も差押えできない倒産隔離機能がある(所定の義④ 財産の後継ぎ遺贈に類似の行為、民法(遺産分割・遺贈等)ではできない行為ができる⑤ 相続手続が回避できる※ 民事信託の特徴(特長)は上記のとおりである。筆者は、家族信託契約では、これらの特徴は先に述べた「後見的財産管理機能」と「資産承継機能」にいずれも凝縮されていると考え、本書ではこの二つの機能に重きを置いて説明している。

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