主文例からみた請求の趣旨記載例集
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i 本書は,主文例を調査・研究したうえで,請求の趣旨の記載例を訴訟類型ごとに整理して取りまとめた書籍です。 実務家たる弁護士が考えなければいけないことの1つに,依頼者の権利を保護・実現するため,訴状における請求の趣旨をどのように記載するかという問題がありますが,請求の趣旨の記載方法に特化した書籍は少ないのが現状です。 そのため,実務家として,請求の趣旨の記載方法について,判断に困ることが多くありました。 このような不便を少しでも解消できればと考え,当事務所の弁護士・司法書士の協力を得て,主文例を調査・研究したうえで,請求の趣旨に関する書籍を作ることといたしました。 上記の趣旨から,本書は,多くの実務家にとって便利となるように,できるだけ多くの記載例を紹介するとともに,同じ内容であっても複数の表現方法が主文例において用いられている場合につき,いずれの表現がより適切かということを判断せずに,そのまま複数の表現方法を並列的に取り上げております。 また,訴訟提起段階において,請求の趣旨と関連して検討しておかなければならない事項についても,より適切な判断のために必要と考えられることから,解説において取り上げております。 私どもといたしましては,実務家にとっての利便性を最優先に,本書を作成しておりますので,本書が,実務家の皆様に利用され,お役に立つことができれば,大変光栄に存じます。 最後になりましたが,本書を出版するにあたりご協力いただいた皆様に心からお礼を申し上げます。  平成29年10月弁護士法人佐野総合はしがき島田 直樹はしがき

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