講家上
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3はしがき研究者と実務家,裁判官と弁護士といった組合せになるよう配慮した。複数執筆者によって扱われているものは,「当事者の役割と裁判所の役割」,「家事事件手続法下の調停と審判の関係」,「子の引渡しをめぐる家事事件」など12のテーマに及んでいる。⑤ 執筆者は,手続法及び家族法の研究者,裁判官,弁護士,家庭裁判所調査官である。これまでの研究分野や実務経験も考慮することはもちろんであるが,将来この分野における指導的役割を期待することのできる方々にお願いすることとなった。 以上の工夫が内容面の充実に結びついているかどうかはもとより本書を手にされた皆さんの判断に委ねる他ないのであるが,我々としては概ね目的は達せられているものと自負している。 本書が実務において広く活用されるとともに理論面の礎となり,本書を通じて,家事事件に関心のある方が一層広がり,今後の家事事件手続法の実務と理論の発展のために少しでも寄与するものとなることを願っている。 本書の刊行に当たっては,企画の段階から日本加除出版株式会社の真壁耕作,松原史明両氏に大変お世話になった。心より感謝申し上げる。 平成29年12月金 子   修編著者 山 本 和 彦松 原 正 明

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