ii はしがき究」が長年この問題に取り組んできた代表例ではないでしょうか）。当事務所は，当事者の「心の問題」に関心を持ち，案件を通じて考察した内容を，ブログなどを通じてかねてより発信してきましたが，この度，このテーマに正面から取り組んだ本書の執筆機会をいただきました。本書が，解決困難な案件に携わる方々の参考になり，少しでも多くの事案でよりよい解決がされれば幸いです。なお，本書の設例における「心の問題」については，設例の設定を前提とした一般的な特徴を述べたものであり，同種の事例の当事者が設例同様の「心の問題」を抱えているわけではありません。同様に，設例内の法律的な解説については，設例の設定を前提とするもので，すべての同種の事例にあてはまるものではないことをご了承ください。また，本書執筆にあたり，医学に関わる部分は，精神科医・精神保健指定医である酒田素子医師に監修していただきました。難しい精神医療の問題について，執筆者の稚拙な質問にも丁寧にお答えいただき，分かりやすく解説していただいたことに改めて感謝を申し上げます。もちろん，文責は全て執筆者である我々にあります。末筆になりましたが，執筆者の業務を陰で支えてくださった当事務所の他の弁護士及びスタッフ並びに執筆者の家族，そして執筆依頼から今日まで，我々の執筆作業を温かく支援してくださった日本加除出版編集部の岩尾奈津子さんに心から厚く御礼申し上げます。 平成29年11月森法律事務所 代表弁護士 森 公任 副代表弁護士 森元みのり弁護士 西脇理映 弁護士 舟橋史恵
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