4国際ビジネス・リスクの高まり連動7第1章 国際ビジネス法とは、どういうものか欧米化競争激化規制緩和法制度改革(日本は第三の大立法時代)極めて重要な素養となるだろう。その内容はどんどん変化していくので、常にアップデートしていくことも必要だ。 国際取引をも取り扱う企業法務では、国際ビジネスに特有の法律問題を含む複雑で錯綜した利害対立を調整し、解決していく能力が不可欠だ。我が国の企業活動が今後も持続的に発展していくためにも、国際ビジネス法の知見と技能を備えた人材が大いに期待される。トラブルが複雑化しやすい構造 ビジネスにはリスクが伴い、国内取引でも様々なリスクがある。ただ、そのビジネスが国境を越えると、更に取引としての難しさが強まる。国際ビジネスは、異文化交流にほかならず、異文化摩擦が生じることもある。言語の障壁に加えて、異国の企業経営者とは経営理念やビジネスの手法が異なることも少なくない。それゆえ齟齬が生じてトラブルに発展する危険性も高い。【図表2】グローバリゼーションとIT革命による変化グローバリゼーションIT革命国際ビジネスの発展・洗練事業の選択と集中M&A活発化金融技術革命法化社会─戦略なき事業展開の危険性
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