スワヒリ語日本語標準ドイツ語ウルドゥー語インドネシア語ポルトガル語ロシア語ベンガル語標準アラビア語フランス語スペイン語ヒンディー語中国(北京)語英語14第1部 総論編【図表5】世界の言語人口(上位14言語)(推計)1120637を及ぼすだろう。また、人工知能(AI)の発達、インターネットの普及や衛星放送等により、他の言語によるコミュニケーションも容易になるから、英語の重要性は低くなるのではないかとの指摘もある。しかし、これまでの英文契約による取引実務の慣行は根強く定着しており、国際ビジネス法における英米法の影響も極めて大きいので、当分は英語の重要性が続くものと考えられる。和訳を作成する意義と効能 日本の組織においては、英語だけでは十分に正しく理解できないという人たちも少なくない。また、日本の裁判所等、公的な機関において証拠として契約書を提出する場合には、和訳を添付しなければならない。こうした事情から、英文契約書の和訳が作成される。 日本語版と英語版との間に全く齟齬がなければ、何も問題はない。しかし、完全に英語を日本語に移し変えることは、厳密にはできない。あまり細かく考えると、うまく日本語に転換できないこともある。ある程度の意訳をしながら、目的に応じた翻訳が行われる。この作成プロセスを通して、日本人は海外のビジネスマンとの思考の違いを認識できるし、英文契約書を細かく分析する機会にもなる。漠然と英文契約書を読んでいるようでは、どんな見落としがあるか(100万人)1,40012681,2001,0008006004002000(出典)少数言語の研究団体国際SILが公表する2020年版Top 10 most spoken languagesによる。ただし、言語の話者数の把握方法には議論がある。https://www.ethnologue.com/guides/ethno-logue20053827727426525825219917113212699
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