時効理
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第3章不法行為 本章では,不法行為に関連する期間制限について,実務的に重要と思われる項目を解説する。まず,平成29年民法改正において不法行為に関する期間制限に係る規定が改正されたことから,改正の内容及びその影響について解説する。次に,不法行為に基づく損害賠償請求権(国家賠償法に基づく損害賠償請求も含む。)の消滅時効の客観的起算点,主観的起算点について,その意義を解説するとともに,判例上,裁判例上問題となった事例(時効援用権の濫用,継続的不法行為,規制権限不行使の不作為,名誉棄損,金融商品の販売,後遺症に関する治療費等)を基に解説する。 最後に共同不法行為者間の求償権と消滅時効について解説する。

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