xiv 目 次うな供託をしたらよいですか。 どのような供託をしたらよいですか。 【金銭債権に仮差押えと差押えが競合した場合(遅延損害金を中心に)】事例26 甲社は,乙社から建築資材を購入し,その売買代金300万円を平成29年9月30日に乙社に持参して支払う義務を負っていました。その代金支払債務について,甲社を第三債務者として,①同年9月15日に請求債権額を350万円とする仮差押命令(仮差押債権者A,仮差押金額300万円),②同年11月20日に請求債権額を300万円とする差押命令(差押債権者B,差押債権額300万円)が,それぞれ送達されました。 甲社としては,上記代金債務の支払日に弁済しなかったものの,その時点では仮差押命令が送達されていたのみであったので,何の対応もせずにいたところ,上記差押命令が送達されました。この場合,甲社は,どのように対応すべきでしょうか。 153【金銭債権に対する複数の仮差押えが執行された場合】事例27 金銭債権について複数の仮差押えの執行がされた場合には,第三債務者は160【銀行預金に対して強制執行の差押えがされた場合】事例28 預金債権100万円に対し,差押命令①(差押債権額80万円)と差押命令②(差押債権額60万円)が第三債務者に対して相次いで送達されました。金融機関等の第三債務者が供託するべき預金元金と利息の範囲を教えてください。なお,両差押命令とも,預金利息に関する記載はありません。 166【給与債権に扶養債権に基づく差押えとそれ以外の差押えが競合した場合】事例29 甲山商事株式会社では,従業員乙野次郎の給与に対して,①強制執行(扶養義務に係る定期債権)による差押えがされ,債権者に直接支払っていましたが,この度,②強制執行(一般債権)による差押えがされました。この場173合,どのような供託をすればいいですか。 【給与債権に強制執行による差押えと滞納処分による差押えが競合した場合】事例30 当社に対し従業員乙野次郎が有している給与債権に①滞納処分による差押146
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