とあまり考えずにすがるような質問をしていた。男性職員は、海南家庭裁判所では未成年の子どものいる離婚調停や面会交流調停の当事者には、子どもの視点に立った解決を考えてもらうための子③どものためのガイダンスを実施していることを説明した。具体的には、両親の紛争が子どもにどのような影響を与えるか、子どもの心情や生活に配慮するための方法などについて解説した二十分ほどの「お子さんのためのガイダンス」というDVDを作成していて、第一回調停期日の待ち時間に視聴を勧めているとのことであった。そして、小百合は、男性職員から、最高裁判所が作成した一時間ほどのD④VDを受付の待合室で流しているので、時間があればそれを視聴してみてはどうかと勧められた。第2章 調停委員会による調整事例╱ケース1 24
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