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p3p4Zoom uZoom u 子どものためのガイダンス子どものためのガイダンス啓蒙用 DVD啓蒙用DVD25  4 家事手続案内と調停申立て 未成年の子どものいる調停においては,父母が子の福祉に配慮する姿勢を持ち,子の福祉にかなった紛争解決を図ることが必要になります。そのため,父母に対し,紛争が子どもに与える影響,紛争下にある子どもの心理,紛争下にある子どもへの適切な接し方などについて,知識付与を行うことを目的に全国の家庭裁判所において,様々な形でガイダンスの取組が進められています。方法としては,個別説明形式が多いですが,集団講義形式を行っている庁もあります。 時期は,初回期日の待ち時間を利用したもの,調停期日外に行うものなど,様々であり,時間も20分程度のものから90分程度のものなどがあります。 各裁判所には,最高裁判所から配布されたDVD「離婚をめぐる争いから子どもを守るために」「子どものための面会交流に向けて」「子どものいる夫婦が離れて暮らすとき考えなければならないこと」があります。庁によっては,待合室での視聴が可能となっています。また,裁判所のホームページからは,「離婚をめぐる争いから子どもを守るために」(5分),「子どものための面会交流に向けて」(14分)を視聴することができます。「離婚をめぐる争いから子どもを守るために」では,①両親の対立の狭間におかれる子どもの心理(親として避けるべきこと),②何も知らされずに,一人で不安になる子どもの心理(親としてするべきこと),③両親の離婚によって子が感じる喪失体験(サポートの必要性),④離婚後の親子関係を良好に継続することの必要性,⑤面会交流と養育費の必要性について,簡単に説明しています。「子どものための面会交流に向けて」では,子どもにとって望ましい面会交流のあり方について,良い例と悪い例を提示しながら具体的に説明しています。

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